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私はゲーマーで、Mother2にあこがれてアメリカ留学を決意した。ゲーマーが見たゲームの中のアメリカと本当のアメリカ

「Mother2」の画像検索結果

 

おっす!ガサツ代表ももぺんだ!

 

私は幼いころからゲーム好きだった兄の影響で、ゲームが大好きだった。

その中でも特に大好きだったゲームが「Mother2」

 

「大人も子供も、おねーさんも。」というキャッチフレーズを武器に1994年にスーパーファミコン用ソフトとして売り出されて大ヒットとなったゲームだ。(詳しくは

MOTHER2 ギーグの逆襲 - Wikipediaを読んでね。)

 

ネスという少年が仲間と出会い、協力しながら宇宙人「ギーグ」の地球制服の野望を阻止するために世界を冒険する話だ。

発売から30年近くなった今でも根強い人気を誇り、世界中にファンを抱えている。

 

さて、このMother2だが、「アメリカ」が舞台として描かれているらしい...

「らしい」といった理由は、「アメリカが舞台」とは公式サイトやゲームの中など、どこにも描かれていないからだ。

 

だが高校生の私(今から10年前)は、「Mother2はアメリカが舞台のゲーム」という情報をどこからか入手した。

 

そしてアメリカに対して不可思議な、けれど強烈な期待と憧れを抱くようになった。

最終的にはMother2が好きすぎて、Mother2の世界を体験したいから、アメリカの大学に進学する!と決意してしまった。

 

もちろん、そのほかにも理由はあったけど(ディズニー映画が好きだとか、本物の英語に触れてみたいとか、海外に行ってみたいとか)、Mother2が好きというのは、アメリカに留学したい理由の30パーセントを占めていたように思う。

 

と、長々と話をしたけれど、Mother2好きの私がアメリカの大学に進学して思った、Mother2との現実のアメリカとの共通点と違いを話したいと思う!

 

 

アメリカのママは本当に超ポジティブだった

ネスの母親は、めちゃくちゃポジティブだ。

 

ネスが旅につかれてたまに家に帰ると、「ネスちゃんおかえり!いぇい!旅に疲れちゃったの?ネスちゃんの大好きなハンバーグを作ったわ!ママの作った料理を食べれば元気になるわよ!」といった超ハイテンションな歓迎を受ける。

 

私はアメリカ留学した最初の9か月は、ホストファミリーの家で過ごしたのだが、そこのホストマザーがネスのママくらい超ハイテンションポジティブだった。

 

例えば、

  • 「明日テストなんだよね....」といえば「そうなの!?ももぺんちゃんなら絶対大丈夫よ!でもお祈りしておきましょうね!」と言って、急にみんなで輪になって手をつなぎ、神様にお祈りをし始める。
  • 一緒に住んでいる留学生と喧嘩すれば「大丈夫大丈夫!人生そういうこともあるわ!」といって慰められる(何の解決にもなっていない)
  • 腹が立つことがあっても「こんなこともあるわよね~♪さあお風呂に入りましょう♪」と言って鼻歌を歌いだす

 

アメリカ人は比較的ポジティブだが、このホストママは際立ってポジティブだったように思う。

 

初めての一人で海外、アメリカは右も左もわからない私が出会った初めてのママがこんな風だった。この人を見て、「やっぱりMother2のママのように、アメリカのママは超ポジティブなんだ!」と超勘違い(いや、真実か?)が走ってしまったことは言うまでもない。

 

 

ごみ箱の中にハンバーガーはなかったがポップコーンならあった

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Mother2の楽しみの一つは、ゴミ箱をあさってハンバーガーやらサンドイッチといったザ・アメリカンフードをゲットすることだ。

 

さて、アメリカ本土には本当にゴミ箱にハンバーガーが入っているのか?それは、知らない!ゴミ箱をわざわざあさって見たことがないもの。

ワクワクした人、本当にごめんだ。

 

でも、「ポップコーン」ならゴミ箱に入っていたことはすごく覚えている。

 

というのも、アメリカの映画館では大人の顔の2倍くらいの大きさのポップコーンを購入し、結果映画が終わるまでに食べきれず、みんなごみ箱に捨てて帰るからだ。

 

だから映画が終わって映画館を出ようとすると、ごみ箱にあふれんばかりのポップコーンが入ったボックスが捨てられている風景を見ることができる。(そこからポップコーンを貰って食べたことは秘密だ!)

 

ハンバーガーを見つけることはできなかったが、ポップコーンは見つけられた。その時点でMother2の時点を十分楽しめたといっていいと思う。

 

 

帰ってきたらみんなから「おかえり」と言ってもらえた

Mother2では、ラスボスを倒し、何もかも終わって家に帰ると、家族がネスの帰りを待ち家の前に立っていて、「おかえり」と言いながら迎えてくれるシーンがある。

私は昔からこのシーンが大好きだった。 

 

ただの冒険物語ではなく、家族から離れて独り立ちしたネスの、精神的な成長の物語だったんだな、と感じさせてくれるからだ。このシーンを見るためだけに、何度もMother2をやり直した記憶がある。

 

そして、これは現実世界でも起こったように思う。というのも、私はアメリカ留学をするまで親元を離れたことがなかった。アメリカに旅立って初めて3日以上両親のそばから離れたことのない、超過保護の元育てられた人間だった。

 

アメリカに渡ってからの日常は濃いものの、文化の違いや意思疎通がうまくできないストレスから、辛く思うことが多かった。でも、そのこと自体が私の精神力をアップさせてくれたと思う。

 

そうやって4年という長くて辛い留学生活を終え、日本に帰ってきたときに見た光景は、笑顔で私を待ち構える家族の姿だった。

 

家族は私の姿を見て笑顔で「おかえり」と言ってくれた。

 

留学生活は予想以上につらくて、本当に死んでしまおうかと思ったこともあった。

 

でも「おかえり」という言葉を聞いた瞬間、「私はMother2の世界で本当に冒険をして精神的にも肉体的にも大きくなって、成長してたんだ。」となんとなく思った。

 

 

 

ホームシックを直すのは、本当に「ママとの電話」だった

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Mother2の面白いところはネスがホームシックになるところだ。

 

ネスは冒険の途中に長い間家に帰らなかったり、母親の声を聞かずににいると、ホームシックになってしまう。ホームシックになると戦いに身が入らず、時には戦闘中に泣き出してしまう。(本当だよ)

 

そこで効力を発揮するのが「ママとの電話」だ。 コンビニやホテルにある電話でママに電話すると、たちまちネスのホームシックが治ってしまう。

 

私自身も同じだった。

アメリカ留学時代では、「日本に帰りたい!こんなところいやだ!うわあああぁぁああん!!」と自暴自棄になることが度々あったんだけど、それを支えてくれたのは「ママの声」だった。

 

ママの声ってなんて強力なんだろう。なんでかわからないけど、ママの声を聞くとホっとするんだよ。こうやって子供は母親に助けられながら、ちょっとづつ自立していくんんだな、と我ながら実感した体験だった。

 

 

まとめ 

長々と話をしたけど、私が言いたかったことは一つ、「私はMother2の世界にあこがれてアメリカ留学して、本当にMother2の世界を体験した」ということかな。

 

そういう意味では、Mother2をという名作を生み出した任天堂はすごすぎるし、私の人生に大きく影響してくれたことに本当に感謝している。

 

最近は昔よりゲームをやらなくなってしまったけど、ここまで人生に大きく影響を与えてくれるゲームにまた出会えたらいいな、と思っているよ。

 

(なんか長々と書いてたら3000文字近くになってしまった.....)

 

 

おわりっ