宇宙飛行士「若田光一さん」の考えるリーダーシップ論がめちゃくちゃ勉強になった
ももぺんです!
昨日金曜日は、宇宙飛行士の若田光一さんがリーダーシップについて講演会をするらしいという情報を入手し、仕事帰りにいってきました!
題名は「JAXA若田光一さんが語るリーダーシップ」
ちなみにお値段3500円。
「3500え~~~ん!?高くな~い?なんかすごい人っぽいけどさあぁぁあぁぁ!?!?元取れなかったら大暴れすっぞおおぉぉお!?お金払ったから行くけどねぇええ!?!?」
↑これ昨日の講演会を聞くまでの超失礼極まりないアタチ。
でも講演会が終わった感想は、
「すんごい良かった!!若田さん神!!!!!!3500円て安すぎじゃない!?!?」
ってなったので、私が学んだことを皆さんにシェアしたいと思います。(エッヘン)
若田光一さんとは?
まず初めに、「みんな、若田光一さん」て知ってるかな!?
私は知らなかったよ!(`・∀・´)エッヘン!! 講演会のパンフレットに写真が載ってて、宇宙飛行士の恰好してたから、「ふーん宇宙飛行士なんだふーんふーんふーん。」くらいしか思わなかったよ!!なんという世間知らず。
日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)に所属する宇宙飛行士。博士(工学)。菊池寛賞受賞者(2014年)。
これまでにアメリカ航空宇宙局のスペースシャトルや、ロシア連邦宇宙局のソユーズに乗車して、4度宇宙飛行ミッションを行った。
Wikipediaより引用
ちなみに補足すると、
若田さんは日本人初の国際宇宙ステーション船長(コマンダー)を務め、様々な国のスタッフと協働するためのリーダーシップ、コミュニケーション、チームマネジメントに精通している方。
28歳で日本航空(JAL)で飛行機作ってるときに、読売新聞に「宇宙飛行士募集!」の広告が載っているのを発見し、「まさかこの僕が受かるわけないけど応募してみっかー」って感じで応募→まさかの受かっちゃってそのまま宇宙飛行士へ!という、運と実力を兼ねそろえたすんげー方っぽい。
なんかすごそーな人だぞ!?!?っていうことがわかりましたね、はい。
若田さんが語る「リーダーシップ」
宇宙飛行士って、6ヶ月近く、ジャンボジェット機よりちょっと大きいくらいの建物に、6人とかで共同生活しないといけないんですって。
娯楽なんてない。ストレスも半端ない。仕事失敗したら死が待ってる。
そんなものすごいストレスとプレッシャーに耐えながら任務を遂行するには、チーム内でのスキル力がとてつもなく重要になると。
チーム力を安定に維持していく力が「チームスキル」であり、リーダーは「チームスキル力」が問われる。
リーダーシップについてという題名の講演会だが、リーダーシップはチームスキル力構築のための1要素であって、リーダーシップがあるからチームが安定する!ということではない、とのこと。
ちなみにここでいうチームスキルは「宇宙飛行リソースマネジメント(CRM)」に基づいた考え方だそう。
うーん、ぶっちゃけこの時点でこの講演会に来てよかったって思ったよね、はい。
チームスキルの5大要素
チームスキルは5つの要素から成り立っている。
①自己管理
②リーダーシップ・フォロワーシップ
③チームワーク
④チームへの配慮
⑤コミュニケーション
それらのどれかが欠けてしまうと、チームスキルは下がってしまう。
1. 自己管理
体調管理、睡眠量の管理、仕事の量の管理などのこと。
たとえば、宇宙にいる間、宇宙飛行士が楽しみにしている唯一の趣味が「運動」らしくて、この運動をする時間が、とても大切らしい。
そこに本部からこの運動の時間が確保できないような仕事の時間指定やや仕事量の依頼がきたりすると、「NO」という、と。
リーダーは本部の言うことをはいはい言うだけではなく、チームメイトの体調や仕事量を考えながら、判断する必要がある。
2. リーダーシップ・フォロワーシップ
リーダーシップは、人間関係と、士気の維持をすること。
そしてフォロワーシップはリーダーが何を求めているか推測して行動すること。
リーダーシップを持っているリーダーがいれば、チームは安定するっていうことではなく、リーダーの裏にはフォロワーがいて、フォロワーがいることでリーダーの求めている仕事の質や量に到着できる。
宇宙飛行士は、宇宙に飛び立つ前にチーム全員で南極に訓練に行くらしい。
それで、リーダーを毎日交代して訓練する。そうすると-30度の極限状態の中、常に変わり続ける状況で瞬時に判断する力が付く。
さらに、全員がリーダーをすることによってその判断力が付くから、おのずとリーダーでない時にリーダーが求めている行動ができるようになる。これがフォロワーシップとのこと。
3. チームワーク
違いを認識して、克服すること。
多種多様な人種・考え方・知識・経験を持っている人を受け入れてあげることが、超重要。
あいつさーー、昼ご飯一人で食べてるって、ありえなくなぁあい!?とか言ってたら、その時点でチームは壊れていくってことですね。
逆に、自分は他人とは違う考えを持っているということも、受け入れてあげることが重要なのかも。
普通は、他人とは違う考えを持ってると「あたしおかしいのかも...?」ってへこみがちだけど、本当はそれは克服するべきものであって、他人と合わせて個性を消すってことじゃない、と。
4. チームへの配慮
身体的・心理的ストレスを打破すること。
例えばユーモアを言ったり、食べ物をあげたり、作業・スケジュールを変更したり。
とても印象的だったのが、「食べ物」の部分。宇宙は食べ物が限られているから、「食べ物」で娯楽を味わうということができない。
けども、チームメートがおなかを減らしたりしているときに、若田さんは、自分の食べ物を分けてあげるそうな。ツナ缶とか。
でも、そうすると相手はすごく喜んでくれる、と。
これって、宇宙で食べ物が限られているから通じるスキルじゃなくて、日常生活でも使えるスキルだよなーと思った。
たとえば、旅行に行った人からお土産のお菓子をもらうと、「あ、私のこと覚えててくれたんだー♪」ってなるし、お礼をしたくなる。
おいしい料理をふるまってくれたら、「大切にされてるなぁ」と思う。
「食べ物」の力って、実はすんごい大きいよなぁ、とお話を聞いていて実感。
5. コミュニケーション
相手の言っていることを理解すること。
相手が言っていることがわからなかったら、問い返しをする。
「わたしはこーこーこーだと思ったけど、それであってる?」
これをすることで、チームスキルが格段に上がる。
いや、実はこれ簡単なようで超難しいよね!!自分では相手が言っていることを理解して行動したつもりでも「違うよーーー!」ってなったこと、たぁくさんある。
これってコミュニケーション力の欠如なんじゃなくて、コミュニケーション自体が足りてない!ちゃんと理解をするにはお互いの言っていることが理解し合えているかの確認も、コミュニケーションの1つだよねー、とすごく思った。
教訓編: 守りに入るな
講演の中で一番印象に残ったのが「Question but do not defend. (質問しろ、守りに入るな)」という言葉。
チームスキルを維持していくには、「あの人嫌いだから話しな~い」はご法度で、その時点で「守りに入っている」ことになる。
「自分が心地よいと思う以上に相手に心を開く」ことで、チームスキルは向上していく。
感想
............すんごい人だなぁ!?!?
いや、ぶっちゃけ脳みそのバージョン10くらい違うでしょ!?
私が初代iPhoneを使ってるときに、若田さんはiPhoneXを使ってる、みたいな「この人やべー、絶対なれねー」感はんぱなかったです。
5つの要素をすべて実行していたら、精神的に疲れてつぶされそうだなーと思ったけども、ちょいちょいいいとこどりしてやっていったら、仕事が少しでも楽になるかなーと思った。
どうやら本も出してるらしい
私は買う!!
この人の講演会に参加して思ったのが、「この人ならリーダーに選ばれて当然だろうなー」ということ。
はきはきと自信たっぷりに話をする。話の途中ではちょいちょいユーモアを入れて聴衆を飽きさせないように工夫する。笑顔を絶やさない。さらに質問タイムでは質問者の前まで移動して、目の前で回答する。
ポジティブ印象以外のなんでもなかったですよね。
「こんなリーダーだったらついていきたいよなー。」って素直に思った。
この人が語ってる本だったら、買う価値あるなー。
興味があれば読んでみてください。
おわり