【盗人の本気】ベトナムでiPhoneをひったくられた2週間後にiPhone見つかったよメールがきた話
ももペンです!
2017年9月にベトナム旅行に行って、旅行最終日にホーチミンの道端でiPhoneをひったくられるという事件にあいました。
その2週間後に起こった「iPhone見つかったよ連絡事件(勝手に命名)」がなかなか興味深かったので、共有したいと思います!
iPhoneを盗まれたりひったくられたりしたら、そのあとも注意してね!!!
iPhoneをひったくられて2週間後、見つかったとSMSがきた
ベトナムから日本に帰ってきて(iPhoneをひったくられて)2週間後、新しいiPhoneをいじいじしていたら、
ピコーン
「ん?知らない宛先からSMSだ?」
見てみると、見覚えのない、しかも海外の電話番号からSMSが。
内容を見ると、
『Appleサポートチーム、iPhone7 32GB ブラック が見つかりました。
ロケーションを見るには:apple.com-service.today.....」を確認してください。』
とあるじゃないか!!!
私がベトナムでひったくられたiPhoneがとうとう見つかったか!?やっと犯人がiPhoneの電源を入れたか!?
iPhoneが盗まれた後も、iPhoneを探す機能をオンにしていたわたし、犯人がずっとiPhoneの電源を切っていたみたいでGPS機能が動いていなったのです。
なので、やっと犯人が私のiPhoneの電源を入れて、GPS機能が動きだしiPhoneを探すで見つかったのだと思いました。
よっしゃーー!!iPhone取り戻せるかも!!
胸が高鳴る私。
さっそくSMSに記載してある「View Location:」のリンク先にアクセスしようとしたとき、、、
......ん?まてよ?
「apple.com-service-today」ってURL、おかしくない?
iPhoneを探すの機能を提供しているiCloudを常日頃から使っている私、apple.com-service-todayがiCloudの正しいURLでないことに、すぐ気が付きます。
だって、iCloudのURLは「icloud.com」ですから。
「apple.com-service-today」なんて後ろにとって付けたようなおかしいURL、見たことないし入力したこともないよ。
これ、もしかして詐欺だよね?もしかしなくても詐欺だよね?
この時点で、このSMSが私のApple IDとパスワードを入手しようとしている詐欺メールであることに気づきます。
この時、会社の同僚と交わした会話が頭の中に流れはじめます...
Apple IDとパスワードがないとiPhoneは初期化できない
同僚「え?iPhoneひったくられたの!?」
ももペン「そうなんですよ~wwwめっちゃうけません?超焦りましたからねww」
同僚「それは大変だったねー。iPhoneを探す機能はオンにしてる?」
ももペン「してますしてます。でもiPhoneの電源切られてるみたいで、iPhoneの場所確認しようと思っても、確認できないんですよ。」
同僚「そっか、でもiPhoneを探す機能をオンにしとけば、強制初期化はされないから安心だね。iPhoneを初期化しようとしたとしても、ももペンさんのApple IDとパスワードを入力しないと絶対に初期化できないからね。」
ももペン「さっすがー、詳しいですね!惚れなおしました!!(同性だけど)」
そうなんです。iPhoneを探す機能をオンにしている場合、iPhoneを初期化しようとしてもアクティベーションロックがかかり、もともとの利用者のApple IDとパスワードを入れないと、絶対にiPhoneを初期化できない仕組みになっているんです。
こんな便利な機能を開発してくれて、まじまじありがとうApple様。もうあなたのトリコです。
ということで、ひったくり犯は、私のiPhoneを初期化するために、iCloudそっくりのページに誘導させ、私にApple IDとパスワードを入力させようとしてきたんですね。
とりあえずアクセスしてみた
すっんごっ!本物そっくりじゃん!!
本物のiCloud.comのログイン画面とうりふたつ。
よくもま~、こんな詐欺サイトの作成に時間と労力をかけるよなぁ。逆に関心です。
URLを見ない人は、気付かずにApple IDとパスワード入れちゃうだろうなぁ、と冷静に分析しはじめるわたし。
Appleのカスタマーセンターに電話で確認
とりあえず真偽を確かめるために、Appleのカスタマーセンターに電話します。
ももぺん「私がベトナムでひったくられたiPhoneが見つかったと連絡があったのですが、iCloudのURLがおかしい気がします。本当にAppleが提供するサイトなのか教えてください。」
オペレーターのお兄さん「かしこまりました。URLを教えていただけますか?」
ももペン「apple.com-service.todayです。」
数分後.....
オペレーターのお兄さん「お待たせしました。これは間違いなく詐欺サイトですね。なのでApple IDとパスワードは絶対に入力しないようにお願いいたします。」
やっぱりね…!
って知ってたけど。
ちなみに、このサイトに対しなにか対策をするのか?という質問をしたところ、「そのような対策は行わない」との回答でした。
たしかに、こんな詐欺サイトに毎回対応してたらキリないよね…。
とりあえず、このSMSはムシすることにしようっ。
無視してたらいろんなアドレスから連絡がくる
とりあえず無視していたら、くるわくるわ同じ内容のSMS!!
1日毎に、複数の異なる電話番号から同じ内容のSMSが送られてきます。
気が付いたら、わたしのiCloud.comのメールアドレスにもきてるじゃないかw
同じ内容.....!
メール本文のiPhoneの画像をタップすると、さきほどの詐欺iCloud.comログインに飛ばされます。
よくもまー、一生懸命やること。本当に関心するww
でもやっぱり無視。
こうして私とひったくり&詐欺グループの我慢対決という戦争が幕を開けたのです。
最初は一日に一通SMS、1通メールが送られてくる程度。
でも、1週間ほどたつと、何もアクションを起こさない私に対ししびれを切らし始めたのか、1時間に3通も4通もSMSとメールを送ってくるように。
しかも、すべておんなじ内容。Apple IDとパスワードを入力せいっ!!って内容です。
こうなってくると、私はほくそえみ始めます。
もーね、あちらの必死感が見えて、笑えるわけですよ。
犯人「早くパスワード入力しろよ!!!!!このくそめ!!!!!こうなったら何通も送ってやるんだからな!!!!」
って言いながら私にメールやらSMSやら送ってきてるんだろうな、って思うと、面白くて仕方がない。
大量のメールやSMSメッセージのスクリーンショットを見せて、同僚に送る始末。
わたし「みてみて~ww犯人必死過ぎてまじおもろなんだけども!ワロタ~ w!」
同僚「必死すぎるなww」
完全に観客席で楽しむわたしw
犯人の最終手段 = 電話
最初のSMSが来て1週間半ほどたったころ、日中に海外の番号から電話が。
「あ、やっぱり来たな」と思いましたよね。
犯人はどうしても私のApple IDのパスワードをどうしても入手したいだろうから、しびれを切らしたときの最終手段は「電話」だろうとずっと予測してました。
私のパスワードを入手しないと、私のiPhoneを初期化できない=転売できないですからね。
でも、とりあえず安定の無視。
海外からの電話に出て私に通話料金かかるのが純粋に嫌ですしw
呼び出し音が鳴り終わった後に、電話番号でGoogle検索をしてみます。すると少数ですが、検索結果に引っ掛かりました。
どうやら、電話に出ると、Apple IDのパスワードを入力するようにガイダンスが流れるようです。
まーーー、よーーー作りこんであるなぁ。
ちなみにこの電話番号、アメリカの番号です。私がiPhoneを盗まれたのはベトナムなので、ベトナムーアメリカ間での組織ぐるみの盗難グループだということかな、とまたまた冷静に分析する始末。
そして戦争が終わった....。
この電話があったその日に再度詐欺iCloudサイトにアクセスしようとしたところ、サイト自体がなくなってました。と同時に、SMSやメール攻撃も完全にストップ。
やっぱり電話は逆探知されたりするから、最終手段なんだろうな、とまたまた分析。
ともかく、これで私と詐欺グループとの戦争は終わったんだ、、、
燃えたよ。。。燃え尽きたよジョー。。。
と同時に、盗まれたiPhoneに最後のサヨナラを心の中で言いました…。
もう二度と戻ってこないわたしのiPhone、ベトナムだかアメリカだかわからないけど、達者でやれよ....。
まとめ
面白い出来事だったから、iPhone盗まれてちょっと得したかな、とも思ったり思わなかったりです。
メールやSMSでログインの連絡があった時は、必ずログインするURLを確認してくださいね。